ポーランドでもっとも歴史のある街で、日本でいう京都に相当するクラクフ。
第二次世界大戦の戦火を逃れ、いまでも中世の美しい町並みを残しています。
ポーランド旅行の定番ともいえる観光スポットですよね。
ここでは、そんなクラクフに関して、ポーランド在住の筆者”あさひ”が太鼓判を押す観光スポット&指折りの有名観光エリアも併せてご紹介します!
ポーランドの歴史に興味のある方、レアな観光スポットに足を運びたい方は必読です。
ポーランド人しか知らない!?クラクフの穴場観光スポット6つ
穴場観光スポット1|Rydlowka
1894年に有名な画家WłodzimierzTetmajerによって建てられた小さな邸宅です。
現在は、小さな博物館として開かれています。
ここは、クラクフの分離主義時代(ポーランドの視覚芸術、文学、音楽における近代主義の時代にあたり、Młoda Polska(若いポーランド)と呼ばれた時代)の芸術運動の歴史に不可欠な要素であり、この時代の重要な文学作品である「StanisławWyspiański氏の戯曲「Wesele」(The Wedding)」の背景となる場所です。
古典や歴史に興味のある方であれば、ぜひ訪れて欲しいです。
公式サイト:https://www.muzeumkrakowa.pl/oddzialy/rydlowka
住所: ul. Tetmajera 28 (Bronowice)
行き方: 4, 8 ,24 番トラムを使い、最終駅Bronowice Małeで下車
穴場観光スポット2|Muzeum Historii Fotografii w zabytkowej strzelnicy
その外観からは想像がつきませんが、実は100年前に建設された建物で、第二次世界大戦の前から射撃練習場として使われていた場所でもあります。
(いまでは、射撃練習所としては機能していません)
館内には、19世紀〜撮られた写真が飾られていて当時の様子を伺い知れる貴重な場所ともなっています。
公式サイト:https://www.mhf.krakow.pl/
住所:ul. Królowej Jadwigi 220
行き方:バス102・134・152・192・252でSielankaかPark Decjuszaで下車。
ul. Królowej Jadwigi 220
穴場観光スポット3|Galeria Autorska Bronisława Chromego
クラクフの観光地ヴァヴェル城の傍らにある有名なドラゴンモニュメント作成者でもある、Bronisław Chromy氏によるアート作品が陳列されています。
何故ドラゴン?と思われる方もいらっしゃると思うので、少し解説を。
クラクフにはドラゴンにまつわる話があり、クラクフのマスコットキャラクター的な存在になっているんです。
昔むかし村を荒らし、若い女性を食べるドラゴンが住んでいました。
賢く強靭なドラゴンを前に、誰もが追い払えずにいました。
そんな時。
見習いの靴職人が、羊の革を張り合わせた硫黄を入れたものをヴィスワ川のほとりに置いたところ、ドラゴンが羊と間違え食べてしまったというのです。
強烈な腹痛に襲われたドラゴンがヴィスワの水を飲み続け最後にはお腹が破裂!
若い靴見習い職人は、ドラゴンを退治した褒美として王の娘と結婚し、末永く幸せにくらしましたとさ。
さて、話を戻しましょう。
Galeria Autorska Bronisława Chromegoに陳列する作品の中でももっとも有名なのが、人の顔がグルリとならんだモニュメントです。
ポーランド共産主義が終焉するまでにもっとも有名だったキャバレー、Piwnica pod Baranamiにちなんだ50アーティストの顔が作品に取り込まれています。
ポーランド芸術家のアートに興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。
公式サイト:http://www.bronislawchromy.pl/
住所:ul. Krańcowa 430-223 KRAKÓW
行き方:バス102・134・152・192・252でSielankaかPark Decjuszaで下車。
穴場観光スポット4|Galeria Zdzisława Beksińskiego
ポーランドの画家・写真家・芸術家であるZdzisław Beksiński氏(1929年2月24日 – 2005年2月21日)の画廊です。
1980年代に活躍した画家で、死、絶望、破損、廃退、廃墟、終焉などをモチーフに扱い、不気味さや残酷さと同時に荘厳な美しさを感じさせる画風を特徴としています。
独特の世界観に魅せられる人が後を絶たないのだとか。
日本でお目にかかれることはないでしょうから、アート好きの方にこそ足を運んでほしい場所です。
公式サイト:http://www.muzeum.sanok.pl/pl/wystawy-stale/galeria-beksinski-stala/59-galeria-zdzisawa-beksiskiego
住所:ul. Zamkowa 2, Sanok 38-500, Poland
行き方:トラム10・16・21・22・73または、バス149・174・502でPlac Centralny im.R. Reagana駅で下車。
穴場観光スポット5|Dwór (tzw. lamus) w Branicach (Kraków)
クラクフにほど近いBranicachという街にあり、ルネサンス後期に建てられました。
中には採掘された考古学関連の展示物が展示されています。
公式サイトが見当たらなかったので、こちらにオープン日を記載しておきますね。
5~8月 | 12~4月 |
---|---|
月~金 10~14時 | 月~金 10~14時 |
土日 14~18時 | – |
入館料:月曜無料 通常5ズウォティ
公式サイト:該当なし
住所:Sasanek 2B, 31-985 Kraków
行き方:トラム10・12最終駅まで→バス3駅目(Szymanskiegoで下車後、徒歩15分。
穴場観光スポット6|Pojnarówka art&coffee bar
ガラス張りのとてもモダンな建物に見えますが、実は1912年に建てられたものです。
戦前まで農業大学で使われていた温室・ガーデンで、異国の野菜などが栽培されていたのだとか。(この大学はすでに存在していません)
戦後に改装を経て、現在はカフェになっています。
コーヒーやパン、ケーキ、サラダなどの食べ物も美味しいと評判で、クラクフのセンターにあり、インスタ映えすることからかなり人気のスポットとなっています。
公式サイト:該当なし
住所:aleja Adama Mickiewicza 21B, 31-121 Kraków
行き方:バス114・144・164・173・179・192・194・304・469・503でAGH/URまで。
クラクフ観光で押さえておきたい有名人気スポット4つ
クラクフの観光名所として知られるスポットの中から、とくにお勧めしたいスポットを厳選しました!
有名人気スポット1|ヴァヴェル城 (Wawel Royal Castle)
ヴィスワ川沿いにそびえ立つ、ゴシックルネッサンス様式のお城です。
ワルシャワに首都が移る16世紀まで、歴代の王がこのお城で生活をしていました。
敷地内には大聖堂や旧王宮、王の墓など歴史的な建造物があり、旧王宮内には、調度品や美術品、宝飾品、武器などが展示されていて、見所満載です。
ツアーチケットはみたい場所ごとに販売されていますが、観光シーズンになると午後には売り切れてしまうケースが多いので、午前中から約半日を想定してスケジュールを調整されることをおすすめしたいです。
公式サイト: http://wawel.krakow.pl/en/
住所:Wawel 5, 31-001 Krakow
行き方:クラクフの街の中心地、中央広場から徒歩15分
有名人気スポット2|ヴィエリチカ岩塩坑
廃坑になっていない岩塩坑としては世界最古!世界遺産に登録されています。
深さは地下 327 m 、全長は 300 km 以上に及びます。
当時の採掘の様子が再現された人形や模型、岩塩で作られた礼拝堂やシャンデリアなど、すべて塩で彫刻されているというから驚きです。
ツアー中(所要時間2.5時間)には、映画にでも出てきそうなエレベーターで地下深くまでもぐりこむため、スリル満点ですよ!
公式サイト:https://www.kopalnia.pl/
住所:Daniłowicza 10, 32-020 Wieliczka
行き方:クラクフ中央駅から列車で終点駅まで
有名人気スポット3|聖マリア教会
13世紀に建てられたゴシック様式の教会です。
クラクフ旧市街中央広場に面しているため、すぐにわかります。
2つの塔が印象的で、中に入ると、別世界に圧倒されます。
とにかく豪華爛漫でカラフル、ゴージャスすぎなんです!
鮮やかな壁、ブルーやピンクといった色使いなど、とにかく独特で圧倒的な美しさに息をのまずには居られません。
入場料は10ズウォティ、写真撮影をされたい場合は5ズウォティを支払う必要があります。
公式サイト:http://mariacki.com/
住所:plac Mariacki 5, 31-042 Kraków
行き方:中央広場、歩いてすぐ
有名人気スポット4|カジミエーシュ地区 (Kazimierz)
古くからクラクフに住むユダヤ人街です。
映画「シンドラーのリスト」のユダヤ人ゲットーのあった場所でもあります。
ポーランド最古のユダヤ会堂、スタラ・シナゴーグやユダヤ人共同墓地などが残る場所です。
ガリシアユダヤ博物館、オスカー・シンドラーが経営していたホウロウ工場(Oskar Schindler’s Factory “Emalia”)などにも足を運んでみて下さい。
現在はギャラリー、個性的なショップ、古着屋、おしゃれなカクテルバーからシャビーシックなスペースまで、多様な店舗が並びクラクフ散歩にもぴったり!
ユダヤ人の文化に触れてみたい方、歴史を感じたいかた、クラクフならではの散歩を楽しみたい方におすすめします。
住所:Szeroka 24 Krakow Poland
行き方:トラム24番でMIODOWAで降車
まとめ
クラクフの有名な観光地をはじめ、トリップアドバイザーや、日本の観光ブックには載っていない穴場観光スポットをご紹介しました。
英語の情報でさえ見つからない観光スポットを数多く取り上げたので、かなり貴重な知見になることでしょう。
ポーランドの歴史やアート、芸術に興味があるのであれば、ぜひ足を運んでもらえたらと思います♪
クラクフ観光が、一味も二味も興味深いものとなりますように…。
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